夏の海で遊ぶのに欠かせないものに日焼け止めがありますが、日焼け止めクリームなどに使用されている成分が海を汚しています。

しかも海を汚しているだけでなく、サンゴや環境に害を与えているという事をご存知でしたか？

イタリアでの研究によると、日焼け止めに使用されている成分が、サンゴの白化現象の原因の１つなのだそうです。

市販のUV日焼け止めクリームをわずか1ppm含んだ海水中でサンゴを飼育するといった実験をしたところ、たったの４日でサンゴが完全に白化したという研究結果が出たそうです。

１PPMというのは１００万分の１の事で、１％の１００分の１です。

どれだけ少ない量でサンゴが死ぬかわかりますよね。

イタリアの研究チームは、インドネシア、メキシコ、タイ、エジプトのサンゴ礁のサンプルから、 日焼け止め製品に含まれる成分とサンゴとの実験を行い、サンゴの白化の影響を調べました。

サンプル・サイトに日焼け止めを加えたところ、低濃度の日焼け止めであっても、18～48時間以内にサンゴと共生している褐虫藻（zooxanthellae）が大量に抜け出てしまい、96時間以内には造礁サンゴの完全白化が起こったとしています。

白化の原因の成分を見つけるため日焼け止めに通常含まれる7つの成分をテストし、そのうちの4つの物質が非常に低濃度であっても完全に白化をもたらすことがわかりました。

研究結果は、パラベン、桂皮酸塩、ベンゾノフェン、カンファー抽出物を含んでいる日焼け止めは、自然のシステムに放出されると造礁サンゴの白化をもたらすだろうと示しています。

これらはごく一般的な日焼け止めに含まれている日焼け止め成分です。

海水浴などで連続して20分以上水中にいると、皮膚に塗った日焼け止めの25％ほどが水中に放出されると予想されるそうです。

アメリカ食品医薬品局は日焼け止めの使用についてのガイドラインを発表しましたが、サンゴ礁を訪れる旅行者数を想定し、年間４，０００～６，０００トンの日焼け止めが、人々の体からサンゴ礁に流れ込むと推定しています。

原文（英語）はこちら

http://www.cosmeticsdesign.com/Formulation-Science/Sunscreens-harm-coral-reefs-say-scientists

きれいな美しい海がいつまでも続くように、環境に影響を与えずに気持ちよく潜れるように、選ぶならパラベン・紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを選んで使いたいものですね。

よかよかのお店でも販売しており、お店と車内に試供品を置いていますので、気になった方はぜひ使ってみて下さいね。

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